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選んだ理由3 成人男性でも立ったまま着替えができる車室高

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選んだ理由3 成人男性でも立ったまま着替えができる車室高 長旅になれば、当然着替えをする機会も増えてきます。今は日帰り入浴ができる施設も増え、そうした施設を利用するときに着替えることも可能ですが、暑い季節には、汗をかいて早く着替えたくなることもありますし、反対に体を冷やさないように雨に濡れた衣服を取り替えたくなることもあります。 車高が自分の身長とそれほど変わらないワゴン車でも、当然、相当かがんだり、椅子に座ったままで着替えなければなりません。ところが、540の場合、ほとんどの場所の車室高が190㎝ほどあり、大概の日本人ならば立ったまま移動したり着替えたりすることができます。後述しますが、シャワースぺースもあるので、濡れた衣服もシートなどを汚すことなく着替えることができるのも、ワゴン車では考えられなかったメリットの一つです。 ただ、室内高が高いということは、当然車高そのものも高くなるということです。540の場合には車高が2580mmとなるので、ほとんどの立体駐車場や、屋外駐車場でも規定のあるところは利用できなくなるというデメリットもあります。これは、二律背反と割り切って考えるしかありませんね。

選んだ理由2 身体を伸ばせるフラットな就寝スペース

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選んだ理由2 身体を伸ばせるフラットな就寝スペース ワゴン車の場合、車種にもよりますが、1列目と2列目、もしくは2列目と3列目のシートをフラットにすることで、大概は大人が足を伸ばして寝られるスペースを確保することはできます。いわゆる「エコノミー症候群」を心配せずに旅を続けることはできることになります。 参考 エスティマのシートをフルフラットにした状態 ただ、常にベッドスペースを展開しておくことは難しい場合もありますし、また、今までに乗ってきた多くのワゴン車の場合、運転席からそうしたベッドスペースに移動するには1度車外に出なければいけないことも少なくありませんでした。 アドリアツイン540のレイアウト     そのため、常設のベッドスペースを持つ車、それも運転席からそのまま車内を通って就寝できる車というのが理想でした。この540は、車体後部に常設のベッド(長さ190㎝、幅140㎝~116㎝)があり、さらに運転席からウォークスルーで移動することができます。 ベッドの位置は床から1mほどとややハイマウントで、我が家の場合ベッドに直接上がることができるのはジャンプ力のあるアメリカンショートヘアー(猫)だけですが、折りたたみのステップを使えば、多少は寝ぼけた状態でも楽に乗り降りすることができます。 ウッドスプリングの上にさらに寝心地のよいマットもあって、実際このベッドで一ケ月以上寝続ける旅をしても、十分心身の疲れを癒やすこともできました。むしろ、旅から帰って久しぶりに自宅のベッドで寝るときに、なかなか寝付けない思いをしたぐらいです。 「旅車(たびぐるま)」というジャンルがあるとしたら、このベッドのある540は「長旅車」といってもいいかもしれません。

選んだ理由1 コストパフォーマンス

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選んだ理由1 コストパフォーマンス キャンピングカーに乗りたい。でも、価格が高い。キャンピングカーについて調べ始めた頃、当初はそんな印象がありました。もちろん、よりリーズナブルであればそれに越したことはないのですが、自分がキャンピングカーに求めるものを満たすためには、単に安価なだけでは購入する意味がありません。日用消耗品から不動産まで、どんな買い物でもそうですが、やはり大切なのはコストパフォーマンスです。 そんなキャンピングカーの中でも、特に輸入車は高い。私も当初はそんな先入観をもっていました。実際、高級なキャンピングカーは実際のところどれほど素晴らしいのかについても確認しておきたいと、訪れた販売店で見せていただいたハイマーのエアーズロックは、許されるものなら是非手にしたいと思わせるものでした。またベンツベースのML-Tのエンジンをかけていただいたときにはその信じられないぐらいの静かさに、それまで自分が抱いていたディーゼルエンジンのイメージが覆されました。ただ、驚いたのはその車としての素晴らしさだけではなく、その価格でした。 自分がキャンピングカーに求める前述のような条件を満たすのは、国産で選ぶとなるといわゆるキャブコンになるかと思われます。この点はハイエースなどの1BOXベースでも、またカムロードなどのトラックベースでも、フェアや販売店で必ずチェックさせていただいたのは、(大きな買い物なので、いささかご迷惑だったかもしれませんが)運転席からダイネット部分への移動でした。決して小柄ではなく、さらに歳とともにますます身体の固くなった私には、身をかがめてエンジンルームの上を超えて移動することはどの車でもなかなか厳しいものでした。   それに対して現在輸入車の大半を占めるといってもいいフィアットデュカトベースのキャンピングカーならば、ボンネットに収まったエンジンと回転式の運転席・助手席のおかげで、運転席からダイネット、さらに最後部のベッドスペースまでのウォークスルーが容易になります。 (今年のキャンピングカーフェアではバンテックさんからフィアットデュカトベースのキャンピングカー・V670が出品されましたが、まだ販売されているわけではありませんし、その販売価格は前述のハイマー並みとの情報もあります。) つまり、当時私が調べた

4 アドリアツイン540を選んだ10の理由

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そもそもキャンピングカーに興味をもったのは、ワゴン車で旅をしていていささか不自由を感じたことがきっかけであることは、以前ご紹介したとおりです。ざっとまとめると、自分なりの解決策としてキャンピングカーに求めたことは次の10点ほどとなります。 1 コストパフォーマンス 2 身体を伸ばせるフラットな就寝スペース 3 成人男性でも立ったまま着替えができる車室高 4 運転席・ダイネット間の移動の容易さ 5 いざというときのためのトイレ 6 ペットも使える温水シャワー 7 冷蔵庫とキッチン、水タンクの容量 8 洗顔や歯磨きができる洗面所 9 食器・食材・衣類などの収納スペースがあること 10 車両サイズ・駐車スペースのバランス     数あるキャンピングカーについて調べるうち、これらの要求に一番近かったものが、アドリアツイン540でした。実際に540に乗って旅をする中で、これらの期待は決して裏切られることはなかったと思っています。 ただ、そろそろ乗り始めて一年間。走行距離も地球半周を超えてきたところで、初めて、または改めて気がついたこともあります。これについては感覚の違いもあるかと思うのですが、メリット・デメリット双方がありました。こちらも、まとめると次の10点ほどとなります。 1 走行性能と燃費のバランス 2 網戸とブラインド 3 愛車を愛していないとできない洗車の苦労 4 オイル交換などのメンテナンス費用や入手が困難な消耗品  5 リクライニングが大変なシートとセカンドシートとテーブルサイズの関係 6 冬場は寒い右ハンドル車の運転席とFFヒーター 7 水タンクへの給水方法の工夫 自然の湧き水は気をつけよう 8 なくてはならないアラウンドビューモニター 9 筋力トレーニング?にもなるドアの開閉 10  語学力を必要とする輸入車のマニュアル 次回から、それぞれの項目について自分なりの見解を書かせていただきたいと思います。

3 キャンピングカー選び

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キャンピングカーを購入する以前も、よく車中泊を行いながらの旅をすることがありました。 スキー場で朝早くからゲレンデに出るために、前の晩から夜通し車を走らせ、深夜も営業している駐車場で仮眠をとることもありました。帰り道、混んだ高速ではSAで仮眠をとりながら日付変更線と渋滞をやりすごすこともありました。 一週間を超えるような旅では、最初から車内での宿泊をメインにしながらも2~3日に1泊は宿の予約をとりながらの計画を立てて旅をしたこともありました。   今となっては古い話ですが、平成に入るころからは、デリカやエスティマなどのワゴン車に乗ってきたので、身体を伸ばして仮眠をとるスペースはできました。それでも、そんなドライブや旅の途中に感じたことが、「いつかはキャンピングカー」という思いに、そして実際のキャンピングカー選びにつながったと考えています。 予めお断りしておきますが、これから書くことはあくまでも私がキャンピングカーに求めた考えをご紹介したものに過ぎません。バスコン、キャブコン、バンコン、軽キャン、いわゆる「キャンピングカー」に分類される車にも、それぞれに良さはあると思います。 多くの人が車内で食事や会話を楽しんだり就寝したりできる車もあれば、普通乗用車と比べてもそれほど変わらないリーズナブルな価格で手に入る車、また、重心もそれほど高くなくワイドトレッドで走行性能がそれなりに充実している車もあることと思います。 いずれにしても、オーナーになられる方一人一人の考え方や車履歴、ペットも含めた家族構成、キャンピングカーの利用目的によって、選定基準はたくさんあるかと思われます。 WEB情報やカタログ、実際に販売店やキャンピングカーフェアなどに足を運ぶ中、数あるキャンピングカーの中で、私が生涯初めてのキャンピングカーとして選んだのは、アドリア社のtwin540SPT(以下、540)という車です。 この車を選ぶに至ったのはなぜか。それは、今までの車中泊の旅を通じて感じたことを解決するための要件を満たすために、もっとも適していると考えられたからです。 もちろん、どんなものにも一長一短があるように、実際にこの540に乗って旅をする中で困ったこともありました。もしかするとこのブログをこれからの車選びの一助になさる方もいらっしゃるかもしれませ

2 ペットとの旅の手段として

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私の家族には、犬と猫が一匹ずついます。ペットと旅行する上で、最もハードルの高いことが、宿泊先をどうするかということです。ところが、ペットと泊まれる宿はそれほど多くありません。犬ならOKというところでも、猫も一緒となるとお断り、というところも少なくありません。 (誤解のないように付記しておきますが、動物特有の臭いや爪研ぎ行動など、お断りされる理由も、ペットと共に暮らしているからこそ、よくわかります。) そこで、人もペットも共に宿泊しながら気まま旅ができるようにするために、我が家ではキャンピングカーに乗り換えることにしました。乗り換えてほぼ一年を機に、我が家のキャンピングカーのプラス面もマイナス面も含めて、旅先の様子と併せてレポートしていければと思います。    

1 キャンピングカーの旅の楽しみ

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時刻表を片手に「次はどこで何時何分発の列車に乗り換えて」なんていう旅も楽しいものです。移動中も乗り換え時間に手に入れた名産品を頂きながらビールを、なんていうのも鉄道の旅ならではの醍醐味です。   ある程度は地図であたりをつけ、バイクで思い付くままに走り、行き止まりなら引き返せる気軽さでのツーリングもいいものです。何より、燃料代も含めて財布に優しい移動手段かもしれません。   ただ、これらの旅は、運よく夜行列車でもない限り、長旅になれば、つまり「遠くへ行きたい」場合には、宿泊施設の確保が必要です。   そこでたどり着いたのが車中泊の旅でした。それこそ思い付くままに目的地や経由地を決めて好きなところに行くことができる、その場所に好きなだけ滞在することができる、また、天候の影響からも身を守れるプライベート空間を確保できる、と運転をさほど負担に感じない者にとってはメリットの多い旅の手段です。特に、ペットと共に行動することを考えると、列車やバイク、あるいはバスでは難しくなります。 次はペットととの旅の話に進みたいと思います。