選んだ理由1 コストパフォーマンス

選んだ理由1 コストパフォーマンス

キャンピングカーに乗りたい。でも、価格が高い。キャンピングカーについて調べ始めた頃、当初はそんな印象がありました。もちろん、よりリーズナブルであればそれに越したことはないのですが、自分がキャンピングカーに求めるものを満たすためには、単に安価なだけでは購入する意味がありません。日用消耗品から不動産まで、どんな買い物でもそうですが、やはり大切なのはコストパフォーマンスです。

そんなキャンピングカーの中でも、特に輸入車は高い。私も当初はそんな先入観をもっていました。実際、高級なキャンピングカーは実際のところどれほど素晴らしいのかについても確認しておきたいと、訪れた販売店で見せていただいたハイマーのエアーズロックは、許されるものなら是非手にしたいと思わせるものでした。またベンツベースのML-Tのエンジンをかけていただいたときにはその信じられないぐらいの静かさに、それまで自分が抱いていたディーゼルエンジンのイメージが覆されました。ただ、驚いたのはその車としての素晴らしさだけではなく、その価格でした。


自分がキャンピングカーに求める前述のような条件を満たすのは、国産で選ぶとなるといわゆるキャブコンになるかと思われます。この点はハイエースなどの1BOXベースでも、またカムロードなどのトラックベースでも、フェアや販売店で必ずチェックさせていただいたのは、(大きな買い物なので、いささかご迷惑だったかもしれませんが)運転席からダイネット部分への移動でした。決して小柄ではなく、さらに歳とともにますます身体の固くなった私には、身をかがめてエンジンルームの上を超えて移動することはどの車でもなかなか厳しいものでした。

 

それに対して現在輸入車の大半を占めるといってもいいフィアットデュカトベースのキャンピングカーならば、ボンネットに収まったエンジンと回転式の運転席・助手席のおかげで、運転席からダイネット、さらに最後部のベッドスペースまでのウォークスルーが容易になります。


(今年のキャンピングカーフェアではバンテックさんからフィアットデュカトベースのキャンピングカー・V670が出品されましたが、まだ販売されているわけではありませんし、その販売価格は前述のハイマー並みとの情報もあります。)

つまり、当時私が調べた限りでは、国産車か輸入車の選択肢は、ウォークスルーが可能かどうかということとほぼ同じことになるわけです。


では、国産キャブコンと同じような価格帯の輸入車はないのだろうか。そうして探していくうちに行き着いたのが、アドリア社のツイン540でした。私が購入した2017年モデルの場合、ベースとなる車両本体価格は700万円を切る設定。私の調査不足かもしれませんが、国産のキャブコンでもボイラーやシャワーがついたものとなると、なかなかその価格帯で見つけるのは難しかったのが正直なところです。


オプションなどにもよりますが、国産キャブコンよりもアドバンテージがあるかもしれないアドリアツイン540。現段階でもデュカト自体が正規輸入ではないようなので、その後の維持費なども考慮しなければいけないのでしょうが、コストパフォーマンスが悪いわけではありませんでした。

(アドリア社さんでもこの価格設定があまりにサービスが良すぎると気がついてしまったのか、2018年モデルのツイン540では、残念ながら700万円台中盤の価格となってしまいました。ただ、後述しますが、昨年度モデルでは閉めるのになかなか力のいる後部スライドドアにイージークローズの機能がついたことなど、ほかにも進化があるであろうことを考えると、それでもまだコストパフォーマンスは決して悪くはないかもしれません。)

コメント

このブログの人気の投稿

4 アドリアツイン540を選んだ10の理由

選んだ理由3 成人男性でも立ったまま着替えができる車室高

選んだ理由2 身体を伸ばせるフラットな就寝スペース